看護師の転職面接対策 病院の採用担当者の本音は？
はじめに
この記事では、病院の面接質問対策に役立つ病院やクリニックでよく用いられる「採用スコアシート」を参考に、面接に臨む前に準備すべきことや注意すべきことをお伝えします。
看護師の転職で最も多い病院、クリニックの面接対策で転職ライブラリープラス（転職サイトライブプラス）が入手した採用担当者のスコアシートを元にして、転職活動を考えている看護職の方に向けわかりやすく説明しました。
また新人、中堅、ベテラン別にアドバイスを提供し、面接成功＝転職成功への道を解説していきます。
病院の採用スコアシートと対策
採用スコアシートとは、採用選考に関して応募者の評価を一定の基準に基づいて数値化するために使用されるツールの一つです。
実際に看護師の中途採用の面接でも使用されているものです。
採用スコアシートには応募書類や面接での印象など、採用に関連する多岐にわたる要素が含まれています。
採用スコアシートは、採用プロセスの透明性を高め、公平性を確保するために使用されており、病院だけでなくクリニック、その他多くの医療機関、介護施設で用いられています。
病院側はスコアシートに基づいて、応募者が採用するどうかを定量的に評価することができ、採用担当当事者が客観的かつ正確な判断を下すことが可能です。
採用スコアシートの作成方法は病院・クリニックによって異なりますが、基本的には採用に必要な要素を列挙し、それぞれにスコアを設定して加点する方法が用いられます。
- 評価項目は6項目
- 各項目5点満点で合計30点満点
- 合格ラインは20点以上
- 初任給は点数が高いほど優遇される仕組み
面接官が重視するポイント
- 長期的な勤務意欲
- 病院の理念や魅力に共感できること
- 面接官に熱い想いを伝える
面接官や企業側は、応募者に対して慎重にアプローチします。
このため、面接でアピールするポイントをしっかりと押さえておくことが重要です。
一般的に、面接官が重視するポイントを以下に示します。
・長期的な勤務意欲
病院に長期間勤めるつもりがあることをアピールすることが重要です。
病院側は、新しいスタッフを採用する際に、継続的な人材確保を考慮しています。
そのため、長期的な勤務意欲があることをアピールすることで、採用の有利性が高まります。
・病院の理念や魅力に共感できること
病院の理念や魅力に共感することができるかどうかも、採用のポイントとなります。
病院側は、自社の理念や方針に共感し、自分たちの仕事に熱心に取り組んでくれるスタッフを求めています。
面接前には、病院のホームページやパンフレットなどで情報収集を行い、病院の理念や魅力について理解を深めましょう。
・熱い想いを面接官に伝える
面接官に対して、自分の仕事や病院に対する熱い想いを伝えることも採用のポイントとなります。
自分がどういう仕事をしたいのか、どういうキャリアを目指しているのかを明確に伝えることが大切です。
また、病院に入りたい理由や自分の強みを伝えることで、自分自身のアピールポイントを明確にしておくことも重要です。
面接前に準備すべきこと
- 病院のパンフレットを読み込む
- 病院見学や先輩訪問を行う
- 病院のあいさつ文や理念を理解する
- 共感できるポイントや魅力を感じたところを書き込む
面接前の準備
病院の面接に臨む前には、自分自身をよく理解し、病院について深く理解することが大事です。
以下はそのための準備リストです。
病院のパンフレットを読み込む
病院の歴史や特徴、設備、提供する医療サービスについて理解するために、病院の公式サイトから入手できるパンフレットを読み込みましょう。
病院を訪問して見学するか、先輩に訪問する
病院の雰囲気や設備、医療スタッフの雰囲気を知ることができます。
また、先輩医師に話を聞くことで、病院内の雰囲気や業務内容、勤務体制などを知ることができます。
病院のあいさつ文や理念を理解する
病院が掲げる理念や目指す方向性を知ることで、面接でのアピールポイントとして活かすことができます。
共感できるポイントや魅力を書き込む
病院のパンフレットや訪問で知ったこと、病院の理念に共感した点などを書き込みましょう。
面接でのアピールポイントとして役立ちます。
・面接対策
病院の面接に臨む前には、面接で求められるスキルや知識を身につけることが大切です。
以下はそのための準備リストです。
面接前の準備以外
自分がどのように貢献できるかを考える
面接官に自分の強みや、病院でどのように貢献できるかを具体的に話すことが大切です。
病院の特徴について知る
病院の設備や医療スタッフ、提供する医療サービスなど、病院の特徴について把握し、面接でアピールすることが大切です。
自己紹介や志望動機について準備する
自己紹介や志望動機は、面接で必ず聞かれる質問です。
自分自身をアピールするために、自己紹介や志望動機についてしっかりと準備しておきましょう。
病院の面接は非常に重要な場面です。
上記の準備リストを参考に、十分な準備を行って臨んでください。
面接本番での注意点
- 事前準備は材料集めに留める
- 原稿を思い出しながら話さない
- 面接官の目を見ながら、堂々と自分の言葉で話す
病院の面接対策: 面接本番での注意点
面接対策には、事前準備が重要ですが、面接本番での対応もとても大切です。
以下は、面接本番での注意点です。
1. 事前に材料を集めることに集中し、準備に力を入れましょう。
面接本番では、面接官の質問に答えるために、自分の経験や知識に基づく具体的な事例を用意することが重要です。
そのため、事前に自己PRや志望動機、業務経験や実績などの材料を集め、整理しておきましょう。
そして、面接本番前に材料を確認し、自分がどのような内容を話すのかをイメージすることが大切です。
2. 原稿に頼らず、自分の言葉で話すことを心がけましょう。
面接本番での話し方は、緊張してしまう方も多いかもしれません。
しかし、原稿に頼りながら話すと、自然な話し方ができなくなってしまいます。
また、面接官は、原稿を読むことができますので、あまり効果的な方法ではありません。
自分の言葉で話しましょう。
もし、話し足りないと感じた場合は、面接官に質問された内容をもう一度確認して、自分の意見や経験を加えることができます。
3. 面接官の目を見て、自信を持って話すようにしましょう。
面接では、自分の話し方や表情、態度などが、面接官に与える印象に大きな影響を与えます。
面接官の目を見て話すことで、自分の自信をアピールしましょう。
また、話し方にも注意しましょう。
声のトーンや間を持つことで、話し方が分かりやすくなり、印象に残りやすくなります。
以上が、面接本番での注意点です。
自分の経験や実績を活かし、自信を持って、面接官にアピールしましょう。
看護師 新人・中堅・ベテラン別の採用基準
新人看護師、中堅看護師、ベテラン看護師別の採用基準を採用者視点でまとめました。
新人看護師の場合
特に以下の2つの要素が欠かせない要素です。
2. 社会性
- 聴く姿勢が重要
- 上司の指示を正確に理解し、正しく反応できるかを評価される
- 適宜うなずいたり相槌を打つことで、聞いていることを示す
社会性
- 上司や先輩が教えたいと思える人物であることが重要
- 挨拶、笑顔、礼儀を大切にする
新人看護師の場合、今後の可能性と成長性が重要です。
2つの要素が欠かせません。
新人看護師は、医療現場における大切な役割を担います。
そのため、患者さんたちにとって安心できる環境を作ることが求められます。
新人看護師には、経験豊富な先輩看護師からの指導やアドバイスを受けながら、スキルアップし、成長することが期待されます。
新人看護師にとって、コミュニケーション力と社交性は欠かせません。
コミュニケーション力は、聴く姿勢が重要です。
上司や先輩からの指示に素早く正確に反応することが求められます。
また、患者さんや家族の方々とのコミュニケーションも重要です。
適切な言葉遣いや表情、ジェスチャーで、患者さんや家族の方々からの信頼を得ることが必要です。
社交性も大切な要素です。
上司や先輩からの指導に熱心に取り組む姿勢や、チームで協力して働くことが求められます。
また、挨拶や笑顔、礼儀正しい態度を心がけることが必要です。
これらのことは、患者さんや家族の方々に対しても同様に求められます。
新人看護師は、患者さんや家族の方々との信頼関係を築くことが大切です。
新人看護師には、まだまだ未熟な部分もあるかもしれませんが、先輩看護師たちからのサポートを受けながら、日々成長していくことが期待されます。
医療現場は常に進化しています。
新しい技術や知識を学び、患者さんたちがより良い医療を受けるためのサービスを提供することが求められます。
新人看護師の成長は、医療現場全体の向上に繋がります。
中堅看護師の場合
2. モチベーション
- 転職歴や退職理由についての質問がある場合
- 人間関係や上司に対する否定的なコメントは避ける
- 退職理由は正直に話すが、マイナスの印象を与えないように工夫する
モチベーション
- 転職理由や仕事に対する情熱を伝える
- 成長したエピソードや目標を共有する
- 病院に対してどのように貢献できるかを明確にする
中堅看護師の場合、基本的に新人と同じ要素が求められますが、以下の点が追加されます。
協調性は、患者や家族、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションが必要な職場であるため、重要なスキルです。
中堅看護師は、新人看護師の指導を担当することもあるため、チーム内での役割分担や協力が求められます。
そのため、協調性を高めるためには、コミュニケーション能力を磨くことが必要です。
モチベーションは、看護師としての成長や、患者のために働く情熱を維持するためにも重要な要素です。
中堅看護師は、経験を積んで成長していくことが期待されます。
そのため、モチベーションを高めるためには、自己肯定感を高めることや、新しい知識や技術を身につけることが有効です。
転職歴や退職理由についての質問がある場合、人間関係や上司に対する否定的なコメントは避けること。
中堅看護師は、チームの一員として働くため、以前の職場での人間関係や上司とのトラブルを持ち込むことは好ましくありません。
また、退職理由については正直に話すことが大切ですが、マイナスの印象を与えないように工夫することも必要です。
転職理由や仕事に対する情熱を伝え、成長したエピソードや目標を共有することは、中堅看護師の採用において重要なポイントです。
自分自身がどのような看護師になりたいか、どのようなスキルや知識を身につけたいかを明確にし、それに向かって努力していることをアピールすることが求められます。
病院に対してどのように貢献できるかを明確にすることも大切です。
中堅看護師は、ベテラン看護師と新人看護師の間で、チームのまとめ役を担うことがあります。
そのため、自分自身がどのようなスキルや経験を持っており、どのようにチームや病院に貢献できるかを明確にすることが求められます。
ベテラン看護師の場合
2.病院の方針に従う
- 病院の方針に従い、持っているスキルや経験を活かす
- 過去の武勇伝や持論を押し付けない
- 謙虚であることを伝える
ベテランの看護師は、長年にわたるキャリアや経験を通じて、豊富な知識や技術を身につけてきました。
そのようなベテラン看護師が、病院で活躍するために必要な条件について考えてみましょう。
まず、ベテラン看護師は良好な影響力を持つことが重要です。
その理由は、看護師は患者さんやその家族と直接接することが多く、そのコミュニケーション能力は非常に重要な役割を果たします。
さらに、看護師は同僚たちと協力して患者さんをサポートすることも必要です。
そのため、ベテラン看護師は、良好な人間関係を築き、周りから信頼される存在であることが求められます。
また、病院の方針に従うことも、ベテラン看護師には求められる条件の一つです。
病院は、患者さんにより良い医療を提供するために、方針を定めています。
ベテラン看護師は、その方針に従い、自分の持っているスキルや経験を活かすことが求められます。
そして、患者さんに最適な医療を提供するために、同僚たちと密に協力していく必要があります。
さらに、ベテラン看護師は、過去の業績や持論を押し付けないことが大事です。
ベテラン看護師は、長年のキャリアや経験を通じて、多くの知見を得ています。
しかし、その知見や経験を持ち出して、自分の主張を押し付けることは、周りからの信頼を失う原因となります。
そのため、ベテラン看護師は、自分の持論を押し付けるのではなく、周りの人たちの声に耳を傾け、協力しながら仕事を進めることが求められます。
最後に、ベテラン看護師は、謙虚であることが大切です。
ベテラン看護師は、長年にわたるキャリアや経験を通じて、多くの知識や技術を身につけてきました。
しかし、その知識や技術があっても、自分自身を過信することは危険です。
ベテラン看護師は、常に謙虚な姿勢を持ち、周りの人たちと協力しながら、患者さんに最適な医療を提供することが求められます。
転職面接での逆質問の注意点
看護師の面接において、逆質問には注意が必要です。
逆質問は、面接が終了する前に面接官から行われることが多く、あなた自身が質問する機会となります。
この逆質問には、あなたの興味や関心事を示すことができるため、自己アピールの機会となります。
しかし、逆質問に対する対応が不適切であると、不利な印象を与えることもあります。
面接の最後に逆質問がある場合、事前に疑問に思ったことを書き留めておくことが重要です。
面接中に出た疑問や質問をメモしておくことで、面接後に自分自身が何を知りたかったかを振り返ることができます。
ただし、対策本の逆質問をそのまま聞くことは避けましょう。
面接官が聞いたことがありそうな定番の質問は、面接官の印象を悪くするだけです。
つまり、あなた自身の疑問や質問を持っていることを示すことが大切です。
また、質問がない場合は、無理に質問する必要はありません。
逆に、無理に質問しようとすると、強がりや不自然さを感じさせてしまうことがあります。
質問がなかった場合でも、積極的に自分の興味や関心事を示すことができるように、事前に自分自身のキャリアプランや将来の展望について考えておくことが大切です。
以上のように、逆質問には注意が必要です。
自分自身の疑問や質問を持ち、適切なタイミングで聞くことが、面接での自己アピールにつながります。
看護師の転職 病院の面接対策まとめ
- 病院の面接対策では、採用スコアシートを活用し、新人、中堅、ベテラン別にアドバイスを参考にしながら準備を行う
- 面接官が重視するポイントを押さえ、適切な対策を実施することで、採用の可能性が高まる
- 逆質問の対処法も押さえておくことが重要
- 病院の理念や魅力に共感し、熱い想いを伝えることで、自分をアピールすることができる
