看護師に役立つハローワーク活用術
看護師の転職でハローワーク(公共職業安定所)とそのインターネットサービスを利用する方は多いと思います。
看護師に役立つ正しいハローワークの活用術をお伝えします。
ハローワークを活用するメリット・デメリットとは?
【看護師のためのハローワーク活用術動画】
看護師がハローワーク(公共職業安定所)を利用するメリットは、主に2つあります。
「求人情報」を閲覧できることと「失業給付」を貰えることです。
他職種の求職者でしたら、職業訓練学校を探したり、職業相談、面接対策、転職セミナーなどの情報提供を受けるサービスが役に立つかもしれません。
しかし、看護師の場合は「求人情報」と「失業給付」のメリットを享受することが、ハローワークを活用するメリットと言えるでしょう。
失業給付については、条件によって支給額が異なりますが、おおむね貰っていた給与の5~8割です。
デメリットは、求人検索において、看護師向けの検索システムになっていない事や求人案件の情報が少ないことです。
たとえば、「急性期病院」、「療養型病院」、「救急外来」、「手術室」など施設・診療科目検索や、「住宅補助あり」、「残業少なめ」、「日勤のみ」などの条件検索が難しかったりします。
そして、失業給付を受ける場合は、手続きが煩雑で、失業手当を受給する間はしっかりと求職活動をしていないと貰えません。
そして自主退職の場合は、待期期間終了後、3ヶ月後から失業手当が貰えます。
ハローワークを活用する際には以上のことを念頭に置いておきましょう。
ハローワークとナースセンターの提携
看護師の転職時に新たな求人を探すときには、今は看護師転職サイトや求人情報サイトがありますが、それ以前はハローワークを利用するのが普通でした。
しかし、ハローワークでの求人探しは、看護師のような専門分野の求職者にとって使いづらかったのは事実です。
ハローワークは、基本的に多くの職業を対象にしているため、看護師など専門分野に特化した職業の求人募集を探すには、求人情報が少な過ぎたり、ハローワークの職員も適切なアドバイスができないことが多くありました。
そこで近年になってようやく、ナースセンターとハローワークが連携するようになり、お互いの強みを活かし、弱みを補うことができるようになったのです。
確かに、以前と比べると看護職員(看護師、准看護師、保健師、助産師)の求職者に対して、適切なサービスを展開できるようになってきたといえます。
ハロワーク | ナースセンター | |
強み | ・全国550近くの拠点を持つ ・知名度の高さ ・公的機関なので安心感がある ・ハローワークならではの求人案件 |
・元看護職員が相談に乗れる ・復職研修、労働環境改善など豊富な看護職支援サービス ・ナースセンターの看護師、看護管理者ネットワークを使える ・ナースセンターではの求人案件 |
弱み | ・看護職の知識、ノウハウがない | ・知名度が低い ・求人にやや偏りが見られる |
つまり、求職者の情報共有により、それぞれの求人情報が閲覧しやすくなり、また転職や退職に関しての悩み相談もできるようになってきたのです。
地域によっては、ハローワークでの看護師のための巡回相談があります。
ハローワークの求人閲覧はナースセンターだけでなく、民間の求人情報サイトでもできます。
たとえば、indeed(インディード)、グッピー、求人ボックスなどです。
ただし応募・問い合わせは、直接求人先にするかハローワークにする必要があります。
ハローワークでの求人探し
実際に看護師の転職時にハローワークでの求人探しは定番となっています。
所定の手続きを終えた後、自宅のパソコンやスマホからハローワークインターネットサービスにアクセスして、求人情報を探すことが可能です。
ただし、ハローワークに求職登録しているか求職登録していないかで、得られる求人情報に多少の差が出てきます。
求人事業者が事業所名の公表をハローワークの求職登録者に限定している場合です。
求職する場合は、事前にインターネットから「仮登録」ができます。
手順は以下の通りです。
はじめに直接ハローワークに行って登録する方法とインターネットで登録する方法(※1)があります。
受付票に求人情報の検索の際に必要となる求職番号が記載されています。
ハローワークを利用した看護師の口コミ・評判
実際にハローワークを利用した看護師さんの感想を聞いてみましょう。
【評価〇:8点/10点中】
ハローワークインターネットは見たい時に見れる
ネット(ハローワークインターネットサービス)なら見たい時に見れる利点があり時間があるときに見たりしていました。
経験があるかないかで、基本給が変わってきたりしました。
同じ診療科を見比べやすかったりと便利な部分があり、良いサービスだと感じました。
キャリアを見込まれ転職時の、基本給が上がったり、指導者のポストを与えてもらったりと、さらにスキルアップできました。
勤務体制は、生活スタイルを変えたくなかったため同じような勤務体制の職場を選び、無理なく新たな職場でスタート出来ました。
看護師不足のためにほぼ、即決に内定を頂く事ができ、看護職の免許の素晴らしさを実感出来ました。
【評価〇:7点/10点中】
地域密着型の職場に対する求人がわかるハローワーク
勤務体制や収入も自分の希望にほぼ近いお仕事を見つけることができたので、満足しています。
おかげさまで、子育てと家事と親の面倒を見なければならないといった自分らしいライフスタイルを維持しながら、働くことを受け入れてくれる職場が見つかったので、日々の暮らしに良い意味で変化があり、多忙ではあるものの充実した生活が出来るようになりました。
【評価〇:7点/10点中】
ハローワークの求人に応募、50代で転職
只、年齢を重ねるごとに求人も絞られてしまったり、自宅より遠くなったりするので何処かで妥協しなければいけなくなるのが現状。
ハローワークでも常勤・パートだけでなく派遣での募集も掲載されている。
未経験でしたが美容整形外科での募集があり、看護師で2次面接まで(1H以上/回)あった所は初めてでした。
夜勤は無くシフト制。月収は約30万円。
他を知らないのでお給料に関しては比較しておりません。
【評価〇:6点/10点中】
ハローワーク求人の新規で開業するクリニックに転職
選んだ理由はネットで気軽に求人募集が見れるところが良いなと思いました。
転職活動をしているときはまだ前の職場で働いていたので、ハローワークに行く時間がなかなかとれませんでしたが、ハローワークインターネットサービスである程度確認してから後日紹介状もらいに行けるところが便利でした。
転職先に選んだのは新規で開業するクリニックで、ハローワークで紹介してもらい面接を受けました。
インターネットサービスの求人には給与や勤務時間が詳しく書いていたので、自分が納得できる転職ができたと思います。
無理な勧誘もないしとても便利だと思います。
【評価×:5点/10点中】
職場の様子が分からないハローワークの求人
人気の職種ですしいつも人手不足なので看護師の求人はいつも飽和状態です。
ハローワークにもいつも出ています。
ハローワークの職員の対応はいつも頼りなくて困ります。条件はいいのですが実際に面接にいくとがっかりな職場も多いのが事実です。
ハローワークはもっと対応を親切にしてほしいと思いました。
また、看護師は飽和状態なので職場の様子が一番大事です。
職場の様子をもっと詳しく求人内容に書いて欲しいと思っています。
雇用保険(失業手当)受給手続き
最新の「雇用保険(失業手当)の受給までの流れ」をまとめています。
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もしハローワークで再就職が決定しましたら、再就職手当も受けられます。
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【利用時間】8:30~17:15(平日)
ただし、ハローワークによって利用できる時間、曜日は異なります。
最近ではサービス提供時間を延長しているハローワーク施設も多いです。
厚生労働省のホームページか地域のハローワークのホームページでご確認ください
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https://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html
・医療のお仕事 Key-Netとは?厚生労働省の看護師含む医療系求人情報サイト