コロナ対応の看護師求人
このページではコロナ対応の看護師求人について簡潔にまとめています。
2021年10月時の看護師転職サイト掲載の看護師求人は全体として2020年時と同じか増えています。
特に非常勤のコロナ対応看護師の求人が増えました。
しかし、緊急事態宣言などの影響もあり、正社員の看護師の転職活動は減少しています。
以下、コロナ禍の看護師求人についての動向です。
コロナ禍の看護師求人
厚生労働省の公表した資料によると、2019年の看護師の有効求人倍率は2.46倍、2021年7月時点の看護師の有効求人倍率は2.02倍となっています。コロナ前より有効求人倍率は下がってはいるものの、看護師不足の状況は変わりありません。
また今後の全職業の雇用情勢について厚生労働省は、
『ワクチン接種が進み求職活動を再開する人の増加が予想される一方で、デルタ株の感染拡大で求職活動を控える動きの方が大きくなる可能性もあるとの意見もあり、まだまだ先は見通せない状況』
と公表しています。
有効求人倍率とは、求職者1人に対して何件の求人があるかを示す数値です。
人手が足りず、多くの企業が積極的に求人募集をしているときは有効求人倍率は1を上回ります。
数値が大きいほど「就職しやすい」傾向にあることを意味します。
有効求人倍率をみるときの注意点は2つあります。
まずハローワーク以外での求人・求職が含まれないことです。
いわゆる民間企業の求人サイトについては除外されています。
次に求人が正社員の募集とは限らないことです。
上記の求人には正職員以外に、パート、バイトの求人も含まれています。
看護師求人に関しては、コロナ対応職員募集案件が増えています。
コロナワクチン接種看護師、コロナウイルス関連の訪問看護業務など時給4,500円以上、月給500,000円以上の高時給、高収入案件です。
コロナ関連の病棟のスポット案件では、日給40,000円~60,000円などの案件が見つかることがあります。
現在、バイトやパートなど正職員以外での勤務をされている方、看護師免許はあるけれど、出産や子育て後のブランクが心配な方でも応募可能な場合もありますので、気になる方は看護師求人サイトを検索してみるとよいでしょう。
コロナ対応看護師求人のメリット、デメリット
コロナ対応の看護師求人のメリット、デメリットを体験談からまとめます。
・接種業務のコロナ対応体験談
中には日給4万円を超えるケースもありますので、短期の派遣、バイト、スポットとしては人気があります。
しかし、コロナ病棟で働く正職員の看護師の給与はほとんど変わらず、自治体の公立病院など病院経営状態が悪化している場合、逆にボーナス支給が減るというケースも見受けられるのです。
・高齢者施設でのコロナ対応体験談
人手不足から、残ったスタッフの勤務状況は過酷で毎日朝8時から夜21時まで働きました。
日給は2万円でもともと働いていた職員よりも給与は高くなりました。
給与は高いのですが、勤務先によっては勤務が苛酷になるケースもあるのです。
・軽症者専門病院でのコロナ対応体験談
主な仕事は患者への1日数回の電話による体調確認です。
派遣会社を通じて、募集に応じた看護師が全国から集まっていました。
人間関係のしがらみも少ないため、辞めたい時にいつでも辞めれる環境でした。
コロナ禍で人間関係のしがらみで、辞められない正職員と比較すると、辞めたい時に辞めることができることは、メリットといえるでしょう。
大手の看護師転職サイトのコロナ対応
大手の看護師転職サイト、看護ルー、マイナビ看護師、看護のお仕事、ナースではたらこ、ナース人材バンクでは、特別なコロナ対応の看護師求人特集を組んでおりません。
しかし、それぞれの看護師転職サイトの登録時(多くは正職員での求職者)には、コロナ対応の注意点があります。
大手看護師転職サイトの登録時のコロナ対応と変更点は以下の通りです。
看護ルー
(2021年8月15日)
・連絡に時間がかかる場合がある
・通常のフリーコールではなく携帯電話番号より連絡あり
・一部エリアでフリーコールの受付時間を変更
マイナビ看護師
・通常の来社面談に加え、電話・メール・Webツール等を利用した遠隔でのサポートを実施。
医療ワーカー
・Webカウンセリングを実施(LINE・電話・メール等から申し込み)
看護のお仕事、ナースではたらこ、ナース人材バンクは特にありません。
コロナ対応の看護師求人のまとめ
コロナ対応の看護師求人のまとめ
- コロナ禍で全体的に看護師求人は増えているが、看護師の転職は減っている
- 非常勤のコロナ対応看護師求人の時給・日給は高い反面、コロナ病棟の看護師の給与は少ない
- コロナ対応看護師は施設形態により、過酷な勤務になるケースもある
- コロナ対応看護師は辞めたい時に辞めれるが、元からいる正職員はしがらみがあり辞めにくい
- コロナ禍で全体的に看護師求人は増えているが、看護師の転職は減っている
- 非常勤のコロナ対応看護師求人の時給・日給は高い反面、コロナ病棟の看護師の給与は少ない
- コロナ対応看護師は施設形態により、過酷な勤務になるケースもある
- コロナ対応看護師は辞めたい時に辞めれるが、元からいる正職員はしがらみがあり辞めにくい
会場の日給は2万円で、10月末ごろまでの応募がすでに「募集終了」となっていました。
ただコロナ病棟で働く人たちの待遇改善は急務です。