転職時に3分で分かる薬局とドラッグストアの違い
薬剤師の転職で調剤薬局からドラッグストアへ、ドラッグストアから調剤薬局へ、転職するケースは非常に多いです。
したがって、転職時に薬局とドラッグストアの違いを確認しておく必要があります。
このページでは薬局の特徴と、ドラッグストアの特徴を3分で分かるようにまとめてみました。
薬局の特徴
薬剤師が常駐し、医薬品を調剤できる機能を持つ調剤室が必要です。
また、薬局だけが、処方箋に基づいて調剤する医療用医薬品や薬局製造販売医薬品を取り扱うことができます。
当然、全てのOTC薬である 要指導医薬品、 一般用医薬品の販売もできます。
医師の処方箋に基づき、薬を処方する、調剤という医療の場です。
日用品の販売等がなく、一般用医薬品も常備していない所も多くあります。
薬局業務は調剤と服薬指導ですが、これからは服薬指導がさらに重要となるでしょう。
また訪問服薬指導、ポリファーマシーへの介入、残薬管理、健康相談など薬局薬剤師として地域の医療機関や介護施設、地域包括ケアシステムなど薬局の外にまで職域は幅広くなり、活躍の場が見出せるでしょう。
ドラッグストアの特徴
本来は、調剤を行わずに一般用医薬品を販売する薬店でした。
しかし、医薬分業が進み、かかりつけ薬局への院外処方箋を出す病院が増加した為、薬局として薬剤師が常駐している所も増加しています。
そのようなドラッグストアでは、一般用の医薬品も購入出来、処方箋で調剤薬も出してもらえて、さらに日用雑貨、消耗品などの取り揃えも有り、価格も比較的安い為、薬を購入しない場合でも利用されます。
「薬局」として許可を取っている所と、「薬店」としての店舗販売業の許可を取っているドラッグストアに分かれます。
そして、薬局としての許可を取っているドラッグストアは、薬剤師が駐在している時には、調剤薬や薬局製造販売医薬品、要指導医薬品、第一類医薬品を含む全ての一般用医薬品の取り扱いができます。
「薬店」として許可を取っている所は、店舗販売業の許可を取り、常駐薬剤師と調剤室の条件を満たさなくても、一般用医薬品を販売できるお店のことです。
医薬品医療機器等法において、薬局以外には店名に『薬局』とつけてはならないとの決まりが有ります。
英語では、薬局をファーマシー(pharmacy)、薬店はドラッグストア(drug store)となり、この表示からも区別することができます。
ドラッグストアの薬剤師業務は、主にカウンセリングとOTC医薬品販売です。
お客様の既往歴、アレルギー情報などから服薬管理、サプリメントなどとの飲み合わせを確認し、各々に適切なOTC医薬品を提案します。
調剤薬局併設の場合には、他にも調剤、服薬指導、薬歴管理、在宅医療などの業務も付加されます。
そして、商品の在庫管理や陳列、レジなどの一般的な販売業務もあります。
薬局チェーン、個人薬局への転職時に注意するポイント
薬剤師の仕事は、特に薬局は閉鎖的で異動があまりないようなチェーン薬局、個人薬局ですともし人間関係の部分がギスギスしていると働くのが疲れてしまいます。
スタッフが固定で何年もメンバーが変わらないとなると職場の雰囲気が出来上がってしまいお局さんが幅を利かせ働きづらくなります。
そこで求人がないと思っても、直接人事部に電話をかけると意外に募集していたりします。
人は探しているけれど転職会社に求人をかけると、募集人員の年収の3割の金額を支払わなければいけないため、なんとか転職会社に求人をかけず知り合いにたどっていって薬剤師を探そうとしている会社もあることが事実です。
それは中小企業が多いと思います。
また習慣的に薬剤師転職サイトをチェックしておくのをおススメします。
常に募集している企業が見えてきたりします。
人が定着しない企業は中には癖の強いお局さんがいるか企業自体が利益重視であまり良くないとあとから噂で知ることがしばしばあります。
薬剤師転職サイトに登録しておくことで、予想していなかった仕事を紹介してくれることもあります。
クリニックや老健施設など薬局や病院以外でのお仕事です。
どうせ転職先も同じような感じだと思っていても、場所が変われば雰囲気や働き方も同じようで違うかもしれません。