薬剤師過剰問題とは?
5、6年前までは薬剤師不足が問題になっていましたが、2022年時点で、薬剤師過剰問題が話題になっています。
実際に20年前の2002年の薬科大学(薬学部)は全国に46校でしたが、現在は74校に増えました。
その間、4年制から6年制の移行による薬剤師供給の空白期間の問題などありましたが、報酬改定による調剤薬局の閉局、統合(M&A)は現在も進行中です。
実際に薬剤師の有効求人倍率も下がっており、特に都市部においてはすでに供給過剰が常態化しているといってよいでしょう。
こうした状況から、転職市場において、薬剤師の過剰問題が話題となっているのです。
実際に薬剤師は過剰なのか?
薬剤師過剰説が流れる一方で、実は薬剤師不足は続いているという話もあります。
薬局で薬剤師が「不足」しているとする回答は20.3%だったのに対し、病院では48.2%で、病院薬剤師の不足感が伺えた。
m3.com「薬剤師不足の認識、医師より薬剤師で高く」より抜粋
つまり地方の中小病院や薬局では、依然として薬剤師の確保が必要なのです。
結論として、現時点(2022年)では、薬剤師は地域偏在、薬局薬剤師と病院薬剤師の地域偏在があるため、薬剤師過剰は地域限定であるといえます。
そうとはいえ、転職活動するにあたって、都市部(特に首都圏)で転職するのか、地方で転職するのかの状況が大きく異なることは間違いありません。
もしあなたが薬剤師過剰の都市部で転職するのなら、多くの求人情報を持っている大手の転職エージェントを利用することをおすすめします。
都市部でおすすめの転職エージェント
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地方だけでなく都市部の薬剤師求人案件(調剤薬局・ドラッグストア・病院・製薬会社)を豊富に抱えており、転職相談会・セミナーも積極的に開催しています。
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そして3つ目が、「薬キャリエージェント」と「ファルマスタッフ」です。
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都市部での転職活動の場合、上記1~2社を活用すればよいでしょう。
薬剤師転職サイト複数利用の体験談
転職エージェントを活用して後悔のない転職を
(ユアンさん、30代前半、女性)
現在は派遣で長崎県にて小児科門前と透析皮膚科門前の二店舗の調剤薬局を行き来している。
勤務時間が限られているため前職よりも帰宅時間が早くなった。
働き方を変えて見えてくるものがあるのではないかと感じ転職した。
転職回数は一回。
やり取りがスムーズにいく事も多いが、エージェントによってはなかなか返事が来なかったり、メールの誤字が多くてうまく進まないところもあった。
勢いあまって後悔しないように転職するのもよいかと思いますが、今の会社で何か目標を立てて(例えば、一通り業務が一人で出来る、○年は働くなど)やり遂げた後に転職した方がいいと思います。
私自身も三度か四度ぐらい退職を決意したがうまくいかず、勤務時間にも身体がしんどくなって来てしまった時にやっと後悔ないような転職ができました。
転職サイトも悩んでいる時だと、メールや電話が煩わしく感じるかと思います。
転職日をしっかり決めてから動いた方がスムーズに事が進むはずです。あとはエージェントの担当者との相性もあるので、何度も連絡を取り自分にしっくりくる方と話を進めていけたらいいと思います。