転職するなら病院 クリニックのどっちがいい?
看護師が転職先として、病院とクリニックどちらを選ぶのか迷うことはよくあります。
この記事ではそれぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。
ぜひ転職の際に参考にしてください。
病院とクリニックの看護師の働き方と待遇の違い
1. 給与の違い
病院 | クリニック |
基本給や各種手当の水準が高い傾向
病棟勤務であれば夜勤もあるため年収が500万円以上 大学病院などでは年収600万円台の職場も多い 退職金制度がある病院がほとんど |
給与水準は病院に比べて低い傾向
入院設備のないクリニックは年収目安が400万円前後 産婦人科や時計など専門的なクリニックは日勤のみで年収500万円を超える職場もあり 退職金に関しては各職場でばらつきがある |
2.勤務時間の違い
病院 | クリニック |
入院病棟勤務は夜勤ありのシフト制
残業時間はクリニックに比べて多い傾向 係活動や病棟会などもあり、月に2回1時間くらいは残業することがある |
診療日や診療時間が決まっているので基本的には日勤のみ
残業も病院よりは少ない傾向 夜勤がないため、体内リズムが整いやすくプライベートとの両立がしやすい |
3.人間関係の違い
病院 | クリニック |
スタッフ数が多く、人間関係に悩みがち
多職種との連携に疲れることがある 部署を移動することで逃げ道がある |
スタッフが少ないためアットホームな雰囲気で働ける
狭い空間での働き方による圧迫感もある 逃げ場がないため、相性が悪い人との関係が苦しい パートさんの入れ替わりが激しい職場もあり、人間関係が改善される可能性もある |
病院とクリニックの違い(働く看護師の視点による)
1. スタッフの人数と人間関係
病院 | クリニック |
スタッフが多く、人間関係が複雑 | スタッフが少なく、人間関係がシンプル |
2. 業務内容の違い
病院 | クリニック |
外来
医師の診療補助、特定の診療科での処置や検査、看護を行う ルーティンワークが多い 病棟 患者の療養上の援助が主な業務 清潔援助、排泄援助、食事援助、移動の援助などがある 自立度が高い病棟では業務量が少なく、自立度が低い病棟では業務量が増える 手術室 手術介助が主な業務 専門性の高い技術が必要 |
医師の診療補助、問診、バイタル測定、採血、治療の補助などがある
医療器具の洗浄や発注、施設の清掃、受付、電話応対なども含まれる 即戦力が求められる |
3.体力仕事の違い
病院 | クリニック |
重労働が多く、体力的負担が大きい | 患者介助の頻度が低く、肉体的負担が少ない |
4. ストレス要因の違い
病院 | クリニック |
夜勤あり、生活リズムが崩れる
急変や緊急入院があるため、残業が多い 人間関係の複雑さがストレスになることがある 医師とのコミュニケーションがストレスになることがある |
残業が少なく、ワークライフバランスが取りやすい
突発的な事象が病院に比べて少ない |
精神的負担とストレス
病院やクリニックでの勤務には、精神的負担やストレスが伴うことがあります。病院での看護業務には、看護以外の業務も多く、閉鎖的な空間での仕事や人間関係のストレスが原因となることがあります。
福利厚生の違い
病院では、労働組合が多く、福利厚生が充実している職場が多いです。産休や育休制度が整っていることも多いです。一方、クリニックでは福利厚生に大きな差がある場合があります。
休日の違い
病院では、休日が不定休でシフト制の場合が多いです。一方、クリニックでは、休日が固定されていることが多いです。
患者さんの違い
病院では、重篤な患者さんが多いことがあります。一方、クリニックでは、軽度の症状の患者さんが多いことがあります。
教育体制の違い
病院では、教育体制が整っていることが多いです。一方、クリニックでは、教育体制に差がある場合があります。
ケアの質の違い
病院では、専門的なケアが求められることが多いです。一方、クリニックでは、一般的なケアが主に行われることがあります。
福利厚生や休暇・有給など、自分にとって重要なポイントを事前に確認することが大切です。
また、自分が働く環境についても調べることが必要です。
例えば、教育体制やケアの質についても確認することが大切です。
自分が働く職場の教育体制がしっかりしていると、スキルアップにつながることがあります。
また、患者さんへのケアの質が高い職場で働くことで、やりがいを感じることもできます。
病院とクリニックには、精神的負担やストレス、福利厚生、休日、患者さんの違い、教育体制、ケアの質の違いがあります。
転職を考える際には、これらの違いをしっかりと確認し、自分に合った職場を選ぶことが大切です。