看護師の求人サイトのメリット・デメリットとは?
看護師転職サイトを利用する時の長所、短所をまとめました。
看護師の求人サイトを利用するメリット
【看護師の求人サイトを利用するメリット・デメリットのまとめ】
①転職活動が楽になる
看護師転職サイトを利用するメリットの結論は、『転職活動が楽になる』ということです。
転職活動に関わる悩み、手続き、交渉をキャリアアドバイザーに任せることができます。
②時間がなくても効率的に転職活動ができる
特に勤務中の看護師は忙しくて転職活動をしようにも時間がありません。
希望する条件・待遇の求人探し、必要作成、面接日程調整なども効率的にできます。
③条件の良い非公開求人を紹介してもらえる
ハローワークやe-ナースセンターにはない好条件、好待遇の求人を紹介してもらえる可能性があります。
また交渉で条件・待遇が良くなる可能性もあります。
④病院・施設の内部事情など生の情報を得られる
個人では収集できない病院・施設の内部事情を得られます。
人間関係、労働環境、雰囲気など転職する時に注意しなければいけないことです。
⑤転職についての悩み相談ができる
転職するまで1~3ヶ月。
その間独りで悩まず相談できる相手がいれば、心理的負担も少ないまま転職が可能です。
⑥履歴書・職務経歴書の書き方を教えてもらえる
一人で履歴書・職務経歴書の書き方を調べながら書いたとしても、それが客観的にどのように評価されるのか分かりません。
しかし、多くの看護師の転職をサポートしてきたキャリアアドバイザーが客観的に見て、アドバイスをしてもらえます。
⑦面接の日程調整、条件・待遇の交渉を代行してもらえる
直接、雇用主側と交渉するプレッシャーを受けることはありません。
⑧入職後もサポートしてもらえる
入職すればそれで終わりという看護師転職サイト(看護師人材紹介会社)もありますが、優良な看護師転職サイトは入職後もサポートしてくれます。
看護師の転職サイトを利用するデメリット
②キャリアアドバイザーの電話が多過ぎる
③求人がない時は連絡が全く連絡がない
④他で転職したのにしつこくメールが届く
⑤キャリアアドバイザーのマナーが悪い
⑥一部いい加減なキャリアアドバイザーがいる
看護師の求人サイトを利用するデメリットは、担当のキャリアアドバイザーによることが多いです。
どんなに有名な看護師の人材紹介会社に所属しているキャリアアドバイザーも人間ですので、性格の合う人・合わない人、できる人・できない人はいます。
担当になるキャリアアドバイザーと相性が合わない場合、希望に沿わない求人を勧めてくる場合は注意しましょう。
その場合は早めに担当を替えてもらうか、もしくは看護師求人サイトを替えればよいです。
看護師の転職サイトに複数登録するメリット・デメリット
看護師の転職サイトに複数登録するメリット・デメリットです。
複数の看護師転職サイトに登録し、転職支援サービスを受けることは問題ありません。
ただし、看護師求人サイトを掛け持ちすることによるトラブルを避けるためにも、看護師の求人サイトに複数登録するメリット、デメリットは予め理解しておいた方がよいでしょう。
- 転職先の選択の幅が広がる
- 複数の客観的な視点から転職のアドバイスを得られる
- 一社が合わなくても他の転職サイトがある(保障になる)
- 競合することでより良い条件の求人を紹介してもらえる
- 同じ病院・施設の求人を比較しより有利な条件を選べる
- キャリアアドバイザーとの連絡が多くなり忙しくなる
- 選択肢が増える分迷いや混乱が生じる可能性がある
- 転職後もメールが届くことがある
看護師の求人サイトを複数登録した看護師の口コミ体験談
◎良い評価の口コミ【9/10点】
マイナビ看護師・ナース人材バンクの2社に登録
ナース人材バンクは最初はすごく印象が良かったですが、違う転職エージェントに就職が決まりそうになった途端、決まりそうな就職先の悪口を言ってきたので、印象が悪くなりました。
わかっていることなら最初に言って欲しかったし、後から言うのは不誠実だと思いました。
マイナビ看護師は面接についてきてくれましたが、ナース人材バンクにはそのようなサービスはなかったです。
△普通の評価の口コミ【5/10点】
看護roo!ほか複数の看護師転職サイトに登録
入職してからもお電話をいただき、実際の仕事などについてもあとの方々のために詳しく聞いてきたりと、とてもいい看護師の人材紹介会社だと思いました。
※看護師転職サイト(掛け持ちを含む)、看護roo!・マイナビ看護師・ナースではたらこ・ナースフル・ナース人材バンク・ナースパワー・医療ワーカー・e-ナースセンターに登録。
◎良い評価の口コミ【8/10点】
看護roo!・ナースではたらこ・ナース人材バンクの3社に登録
ナース人材バンクを選ばせて頂きましたが、担当が女性の方で親身な対応と同じ女性目線で考えてくださいました。
転職が初めてでしたので不安やわからないことがありましたが分かりやすい丁寧な対応とスピーディーに病院側とコンタクトを取ってくださったので面接から就職までの流れがとても早かったです。
条件も色々みつけてくださったり将来的なことも考えた転職として病院をみつけてくださいました。
とても気持ちのいい転職をすることができて看護師求人サイトに登録してよかったと思っています。
看護roo!・ナースフル・看護のお仕事の3社の看護師転職サイトを掛け持ち
×悪い評価の口コミ【3/10点】
関西弁で少し怖かったです。
別な業者さんでは、当たり障りのないような感じで接してもらえ、情報提供もしてもらえたので感じは良かったです。
◎良い評価の口コミ【8/10点】
看護roo!・マイナビ看護師・ナースではたらこの3社を掛け持ち
実際に上記で答えた看護師求人サイトを掛け持ちで利用してみましたが、検索条件の中にそのようなワードがあり検索しやすかったです。
概要の説明文も簡潔明瞭で分かりやすかったのですがもう少し写真があると実感が湧くのかなと思いました。
また、掲載されている病院が少なく検索条件に当てはまる病院が限られていたため、もう少し掲載数を増やしていただければ他のサイト等で検索しなくても済むと思います。
看護師転職サイトの光と闇
2019年3月、『ガイアの夜明け』(テレビ東京)で「看護師人材紹介会社」が一方的に「悪」と決めつけられた放送が問題になりました。
看護師転職サイトの裏事情を暴露して、看護師転職サイトを使わない方がいい、使うなといった内容です。
しかし、実際にはどうだったのか?私はリアルタイムでこの番組を視聴しましたので、その内容をまとめてみました。
まず個人的な印象ですが、看護師の転職サイトに関する部分をみると、確かに一方的な編集になっているように思います。
概要は以下の通りです。
①看護師紹介会社が暴利をむさぼっているかを印象付けるため、「転職お祝い金10万円、35万円、40万円」の転職サイトの一部分を画面に表示。
↓
②『人材紹介に関する契約書』で年収の25%を看護師人材紹介会社が得ていることを伝え、(雇用側は)「一円でもコスト削減」とやっているのに、(看護師1人雇うのに)100万円払ってしかも3ヶ月で辞められたら「えっ」って感じという識者の意見を挟みます。
↓
③医療機関が支払う紹介料は360億円以上と視聴者に人材紹介会社がいかに暴利をむさぼっているかを印象付けます。
↓
④「転職お祝い金制度」を謳っていない看護師転職サイトのロゴをアップにした後、転職活動する看護師さんが登場します。
⑤ロゴをアップされた看護師転職サイトと「関係のない」グレーな看護師転職サイトのうたい文句『転職お祝い金40万円プレゼント』部分を画面いっぱいに表示。
『お祝い金』で転職希望の看護師の歓心を買っているようなイメージを視聴者に植え付けます。↓
⑥再び、転職活動する看護師さんが登場。ネットで看護師の転職サイトを調べて登録したところ、希望の求人はもう締め切っていると担当者から言われ、新たな職場を紹介されます。そして、騙されたような感覚があると感想を述べます。
↓
⑦再び実際に転職活動をする看護師さんを騙した人材紹介会社と「関係のない」看護師転職サイトのロゴを画面いっぱいにアップ。
⑧最後に顔を隠した当事者が、募集終了といって別の紹介料の高い病院に誘導する悪徳業者の騙しの手口を語り、「売り上げのためなら何でもする」という内容でした。
この放送に対して、一般社団法人 日本人材紹介事業協会の医療系紹介協議会は『テレビ東京「ガイアの夜明け」放送内容についての見解』を公表しています。
ちなみに『転職お祝い金』を出すと一般社団法人日本人材紹介事業協会(医療系紹介協議会)に入会することはできません。
かつて『転職お祝い金』を出していた某看護師求人サイト(看護師人材紹介会社)も協会に入会する時にお祝い金制度をやめました。
つまり医療系紹介協議会のメンバー、人材紹介会社は『転職お祝い金』で求職者の歓心をかうことを禁じられているということです。
確かに「多額の転職お祝い金を謳っているところは怪しい」と考えて頂いても構いません。
看護師転職サイトの中でも最悪な業者の可能性は高いでしょう。
ただ多額の転職お祝い金を出している看護師転職サイトが何社かあるという理由で、あたかも業界全体が同じことをやっているという嘘の怪しいイメージを持たせるのはよくありません。
公平さを期するなら、一部を取り上げて、それがいかにも大多数もしくは全てであるかのような印象を視聴者に植え付ける編集をやめるべきでしょう。
テレビの情報は目的のために都合の良い部分を誇張したり編集するため、偏向的になりがちです。
この事例の場合、一部を切り取ってそれを全体があたかもそうであるかのような印象操作を行っています。
転職情報に限らず、マスメディアの流す情報は、すべてを鵜呑みにせず、自分自身で判断するようにしましょう。
看護師転職に関するニュースだけでなく、様々なニュース、メディア情報に関して有効なので、覚えておくとよいでしょう。
- Evidennce(証拠)その事実は確かか?
- Source(情報源)誰が作ったか?その人は信じられるか?
- Contact(文脈)全体像はとうなっている?
- Audeience(読者)誰向けに書いているか(発信しているか?)
- Purpose(目的)なぜこの記事が作られたのか?
- Execution(完成度)情報はどのように提示されている?
看護師転職サイトの仕組み
看護師転職サイトが無料で転職支援サービスを提供できるのは、上記の図のような仕組みができているからです。
看護師に限らず、医師、薬剤師その他ほとんどの職業で、上記の仕組みを採用しています。
⑥紹介手数料は、『看護師人材紹介サービスを利用し、雇用主(病院など)の採用が決定した場合に、看護師転職サイト(人材紹介会社)に支払う報酬』です。
紹介手数料の相場は採用が決まった看護師の年収の20%~30%です。
これは成功報酬型(採用が決まった場合にのみ手数料を支払う)の契約になります。
多くの看護師転職サイト(看護師人材紹介会社)は成功報酬型の契約です。
たとえば、年収の25%を成功報酬としている人材紹介会社で、理論年収500万円(交通費以外の諸手当(所定外労働手当)を含む)の看護師の採用が決定した場合、
という計算になります。
しかし、この報酬が必ず発生するわけではありません。
たとえば、採用した看護師が入社後一ヶ月以内に辞めた場合、たとえば『紹介手数料の80%を返金、3ヶ月以内なら50%を返金』などの返還金規定を結んでいることが多いです。
また人材紹介サービスの利用について、雇用主側が受けられるメリットとして、採用に関する業務、手間を省けること、成功報酬なので余計な広告費をかけずに済むというメリットがあります。
看護師の転職サイトのメリット・デメリットまとめ
- 看護師の転職サイトのメリットは転職活動が楽になることである
- デメリットは一部のキャリアアドバイザーの質が悪いことである
- 看護師の転職サイトに複数登録するメリットは選択の幅が広がることである
- 複数登録するデメリットは連絡のやり取りで忙しくなる可能性があることである
- 日本人材紹介事業協会では職業紹介の持つ専門性と倫理の向上を図っている
②時間がなくても効率的に転職活動ができる
③条件の良い非公開求人を紹介してもらえる
④病院・施設の内部事情など生の情報を得られる
⑤転職についての悩み相談ができる
⑥履歴書・職務経歴書の書き方を教えてもらえる
⑦面接の日程調整・条件交渉を代行してもらえる
⑧入職後もサポートしてもらえる