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社会福祉士とは
介護や健康分野関連の仕事には様々な種類がありますが、そのうちのひとつが社会福祉士です。社会福祉士は国家資格です。「社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」という法律に基づいた国家資格であり、日常生活を営むのに支障がある方の福祉に関する相談に来たり、指導を与えたり、福祉面でサービスを提供したりします。 保健医療サービスに従事する関係各所との連絡や調整を行うこともあります。
しかし社会福祉士として働く場合、生活相談員として働くケースがメジャーです。社会福祉士という資格についていなければ生活相談員になれないわけではないですが、資格を持っていることでその道のプロであることが証明されます。社会福祉士は介護福祉士とは違い、相談員としての役割がメインの仕事となります。高齢者施設では障害者施設などでは相談員として、病院の場合は医療ソーシャルワーカーとして、そして児童相談所などでは児童福祉士として活躍します。
社会福祉士になるには
社会福祉士になるためには受験資格を得て国家試験に合格する必要があります。まず受験資格を得るためには福祉系の4年生大学を卒業していることや、社会福祉士指定養成施設卒業者であることが条件となります。一般大学を卒業していた場合でも養成施設で講座を受けることで受験資格を得ることも可能です。試験では19科目から出題がされます。
人体の構造や社会システム、相談援助の理論と方法、高齢者に対する支援と介護保険制度、障害者に対する支援と障害者自立支援制度、児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度、保健医療サービスなど様々な分野があります。試験は1月の下旬に行なわれます。合格率は決して高くなく、合格率は四人に一人ほどです。ある年では受験者数44764に対して合格者数はたった11735人でした。
社会福祉士になるメリット
現在は超高齢化社会です。人口の優に1/4を超える方々が65歳以上です。そのため今後介護の必要が非常に高くなってくるでしょう。社会福祉士や介護福祉士として国家資格を有していることで、転職の選択肢が大きく広がります。社会福祉士は相談職だけではなく場合によっては現場での仕事を担当することもあります。また備品管理やシフト調整など業務全般に携わります。介護関連の資格を社会福祉士を含めてもう一つ有している方はさらなら飛躍を目指せるでしょう。