医師と一言で言ってもさまざまな診療科、つまり専門分野に分かれています。その専門分野の中でもさらに細かく分類されているので、自分がどんな分野を専門として進みたいのかを明確に決めることはとても大切です。では、医師が持っていると良いスキルや資格とは何でしょうか?
医師に必要な資格とは?
医療行為が行えるのは、厚生労働省が実施している試験の国家資格(業務独占資格)を取得している医師だけです。ですから、医師には国家資格が必ず必要です。医師免許を活かし地域密着型の医師として活躍することもできますし、大学に勤務し特定の専門分野の医療のみ行う医師もいます。いずれにせよ医師として一人前になるためには、医師免許取得後2年間、大学病院などで研修医として経験を積み学ぶ必要があります。また、専門分野ごとに資格認定制度が設けています。
医師が持っていると良いスキルとは?
医師には、目の前の患者さんに対して思いやりを示して診療することが求められています。特に近年高齢化社会が進んでいるため、地域密着型の医師が必要とされています。それには医療を含め、介護や予防など地域全体のヘルスケアが必要とされているため、医師には診療スキルだけでなく、リーダーシップとして双方のコミュニケーション能力が必須とされています。それには患者さんの声を聞き、病院管理者と対話しながら理想的な病院を目指せるでしょう。つまり、医師は病院の経営方針を積極的に知る姿勢や、それに参加するなどの協調性がますます必要な時代となってきます。
医師が持っていると良い資格とは?
新専門医制度が発足してから、医師の専門医は「基本領域」と「サブスペシャリティ領域」の2つに分かれています。まず進みたい専門分野を決めて基本領域の資格を取得すれば医師として活躍できます。
しかし、さらにキャリアアップを目指したいならサブスペシャリティ領域の資格取得が目指せます。たとえばサブスペシャリティ領域の資格には消化器病専門医や血液専門医、呼吸器専門医、糖尿病専門医、アレルギー専門医、感染症専門医、リウマチ専門医、婦人科腫瘍専門医、老年病専門医、神経内科専門医、小児外科専門医、小児血液・がん専門医、生殖医療専門医、周産期(新生児)医専門医、放射線治療専門医、放射線診断専門医など数多くの専門医資格があります。これらの資格の取得を目指せば、今後の医師キャリアにプラスとなるでしょう。